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質問1: 親不知がいまだ抜かず4本とも生えたままです。痛みはありませんが抜いたほうがいいのでしょうか。

答え: 親知らずは、顎の一番奥に生えてくるので、スペースがないと横を向いて出てきたり、歯ぐきにもぐって出て来れなかったりします。その上、他の歯よりも歯の質が弱い場合が多く、歯磨きをする時も歯ブラシが届きにくいので、ムシ歯にもなりやすいものです。
このようにトラブルになりやすい歯なので「抜く」という治療も頻繁に行なわれます。

質問2: 親知らずって何?

答え: 「親知らず」という名前はだれでも聞いた事があると思いますが、実際どのようなものかは、案外知らない方も多いと思います。
「親知らず」とは前中央の歯から数えて8番目にある歯の通称です。知恵がついてから生えてくると言う意味で英語では「wise tooth」(智歯) ともいいます。前から6番目以降の奥歯を大臼歯と呼び、「親知らず」は3番目の大臼歯なので正式名称を「第三大臼歯」と言います。
「親知らず」という名称の由来ですが、

♦ 親の知らないうちに生えてくるので「親知らず」
という説や、
♦ 昔の人の平均寿命は50歳くらいだったので、子どもに「親知らず」が生える頃には親は亡くなってしまっているということから、親を知らずに生えてくるという意味で「親知らず」という
という説などがあります。

質問3: 親不知は何か意味があって出てくるものじゃないのですか?

答え: 「親知らず」は抜いたほうがいいという話をよく耳にします。実際、歯医者さんの中でも、「親知らず」は抜くという方針の方もいらっしゃいますが、歯を一本でも多く残そうという立場から、お答え致します。

「親知らず」は現代日本人にとって様々な障害の原因になるということで、邪魔者扱いされています。しかし顎の発達した昔の人や、顎の成長にいい食生活を行なっている人達にとっては普通の歯と同じです。「親知らず」でも正常に生えていて一本の歯として機能していれば、抜歯の必要はありません。一本でも歯が多いほうが、噛むことがしっかりできますし、もし仮に、一本前の歯がなくなった時には、ブリッジや入れ歯の台に使うことができます。
しかし、「親知らず」が正常に生えていない場合や、顎や他の歯に悪影響を与える場合は抜歯が必要となります。

質問4: 親知らずをなるべく抜きたくないのですが、どのような場合に「抜く」治療が必要なのでしょうか?

答え: 1.  親知らずの近くの歯ぐきが頻繁にはれる。「智歯周囲炎」
2.  親知らずがひどい虫歯である。
3.  親知らずが横向きに寝てはえてきている。
4.  親知らずが横向きで歯ぐきの中にもぐっている。
5.  親知らずが原因でかみ合わせが変になっている。
6.  親知らずの前の歯(第二大臼歯)が虫歯になっている。
7.  矯正をする。

等の時に抜歯という手段がとられます。
親知らず自身が問題の時以外に、親知らずによって隣の歯や歯ぐき、顎等に重大な問題が起きる時に抜歯は必要です。

親知らずによって「顎関節症」(顎の自然な動きが損なわれ、顎ががくがくしたり、口が開きにくくなる)などの症状も引き起こされることがあります。ただし、歯ぐきが腫れる場合には消毒をする事や、「親知らず」が伸びすぎて顎の動きを阻害する場合には削る等の治療法もあります。

抜歯をする時、抜きにくく「親知らず」がはえていることがあります。この場合歯医者さんも大変です。むずかしい抜歯の場合は専門の口腔外科に行く事をお薦めします。

質問5: 30歳にもなるのに親知らずがどんどんはえてきて困っています。

答え: 親知らずの特徴の一つに、生える時期が人によってかなり違うという事があげられます。
第一大臼歯は6歳前後、第二大臼歯は12歳〜14歳ぐらいに生えます。そして歯の生える痛みを忘れかけた頃に第三大臼歯の「親知らず」が生えてくるのです。
基本的に、早い人は10代前半から遅い人は20代後半に生えると言われていますが、個人差がかなり大きいので30歳で生えてきても一概に異常だとは言えません。

質問6: 斜めに生えているかもしれない親知らずを放っておいたらどうなるのでしょうか?

答え: 抜いた方がいいのか抜かなくてもいいのか、実際にその親不知の状態を診ていないので判断が難しいところですが、どうしても抜くのがイヤなのであれば最低限抜かなくてもすむ努力をして下さい。

それは、虫歯にならないようにしっかり歯を磨くことはもちろんですが、親不知の場合虫歯でなくても歯が汚れていることにより「智歯周囲炎」という病気を起こすことがあるので、できるだけ過労を避け、少しでも痛みはじめたかなと感じたら、すぐに歯医者さんに行って消毒してもらい、抗生物質を頂いて服用して下さい。これだけでも十分抜かなくてすむ努力になると思います。

また生え方に関しては、水平埋伏知歯と言って横向きに親知らずが埋まっている場合は下歯槽神経と呼ばれる下唇の知覚を司る神経と親知らずがレントゲン上では重なっていることがよくあります。が、ほとんどの場合は3次元的には離れているので、神経を傷つけることはまずありません。

この様に、治療個所によっても神経の見方がそれぞれ違いますので怖いとは思いますが、早急に連絡を取られて医院さんに相談されることをおすすめします。

質問7: 何歳くらいまで生える可能性があるのでしょうか?

答え: 「親知らず」は元々、上下左右で計4本あるものです。しかし現代の日本人は食生活による顎の形の変化に伴い、親らずが生まれつき存在しなかったり、顎の中に存在するが生えてこられない場合が多々あります。
ですから、4本全て生えそろっている人もまったく生えていない人もいます。ちなみに現在、健康な日本人の成人の歯は、28本ある事が基本と考えられています。これは親知らずを含めない数となっています。

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