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歯の外傷についての質問
質問1: 歯の外傷ってどんなこと?

答え: 転んだりぶつかったりして、歯に強い力(衝撃)が加わると次のようなことが起こります。

   @歯が欠ける、折れる。(歯の破折)
     歯の外傷で多いのが歯冠(しかん)破折です。
     歯冠(歯の口の中に出ている部分)が欠けたり、折れたりした状態です。
     大きく欠けた場合、歯の中の歯髄が露出してしまいます。

   A歯がぐらぐらになる。(動揺・根の破折・脱臼)
     歯が、大きくぐらつく状態です。歯肉の中で、根が折れている場合もあります。

   B歯が抜けた。((脱落)
     歯が抜けて落ちてしまった状態です。

   C歯が歯ぐきにめり込んだ。(埋入・骨折)
     強い衝撃を受け、歯が歯肉の中にめりこんでいる状態です。
     根の周りの骨が折れている場合に起こります。

   D歯が変色してきた。
     歯を強く打ったりした場合、しばらく経ってから黒っぽく変色してくることがありま      す。
     これは、歯の歯髄が中で死んでいる恐れがあり、さらに色が悪くなったり、根の      周囲に病巣ができたりすることもあります。

質問2: 歯の外傷を予防するにはどうするの?

答え: 歯の外傷は、小さなお子さんの遊びが活発化する1〜2歳時期と7〜8歳の学童期に多発する傾向があり、転倒、転落、衝突、くわえ歩きなどしないように親の注意が大切です。

また、スポーツの最中に歯やお口にけがをすることが多くみられますが、その予防のためにお口に装着する『マウスガード』というものがあります。

質問3: 歯をぶつけて、1部が欠けてしまいました。

答え: 折れた歯の欠けた部分の大きさで、治療は少し異なります。
破折の程度により、おおむね以下の様に分類されます。
(1)欠けた部分が歯髄まで達していない場合

通常は歯と同じ色の樹脂などで欠けた部分の修復を行います。
また、欠けた歯を元通りに接着できる場合もありますので、破折片をお持ちください。

ただし、欠け方によっては使えないこともあります。。


(2)欠けた部分が歯髄まで達してしまっている場合。

歯髄を残せる場合は保護をしたのち、樹脂などで欠けた部分の修復を行います。
しかし歯髄への傷害が大きい場合には、歯髄を取る治療を行う必要があります。
また、大きく欠けた場合は差し歯などのかぶせる方法で歯を修復します。

質問4: ころんで歯がぐらぐらします。

答え: 歯の位置に変化がなく揺れが小さければ、硬いものを咬まないように注意していれば1週間ほどで回復することが多いです。
揺れが大きい場合や咬んで痛むような場合は早期の歯科受診をしましょう。

質問5: ぶつかって、歯が抜け落ちました。どうしたらようですか?

答え: 歯の根の周りについている「歯根膜」という組織をよい状態に保つことができていれば元に戻せる可能性が高くなります。
よい状態にするには

   @歯についた汚れを歯の頭(歯冠)の部分を持ち水道水でさっと優しく洗う。
      その際、擦ったり長い時間水道水にさらさない。
      タオルなどで水をふきとらない。
      とにかく、根の部分を必要以上にさわらない。

   A学校であれば保健室に“歯牙保存液”があるので、それに浸けて可及的速       やかに再植のできる歯科医院を受診する。

      望ましい順
            歯牙保存液
            冷たいミルク(ロングライフや低脂肪乳はダメ)
            生理食塩水
            自分の口の中

質問6: 以前ぶつけた歯の色が変わってきたのですが、どうしたらよいですか?

答え: 歯を強打した場合、数ケ月たってから歯髄が壊死変性し歯その結果として歯の色が黒ずんで見えてくることがあります。

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